注文住宅を建てる時には、1,000万円単位のお金がかかってきます。そのため、住宅ローンを組んで購入する人がほとんどです。その際に、「頭金をどのくらい出すか?」を迷う方も多いようです。そこで今回は、注文住宅を建てる際の頭金についての考え方を解説します。
頭金の額は人によって全く違うので一概にはいえません。しかし、一つの目安として「1,000万円」や「購入価格の10%以上」というキリの良い金額を目安にする人が多いです。
頭金を出す理由は、単純に頭金を出せば出すほど住宅ローンの返済額は少なくなるという理由もあります。また、1,000万円や10%という数字は住宅ローン審査の時にも有利に働くのです。頭金が8%よりは10%の方が金融機関の心象が良くなります。
また、人によっては頭金0円でも住宅ローンを組むことはできます。しかし、住宅ローンには金利がかかっているので、頭金0円はあまり得策でありません。たとえば、借入金利0.8%、借入期間35年で5,000万円の住宅ローンを組むと、総返済額は57,342,585円になります。つまり、約734万円の金利が掛かっているということです。
ここに頭金を1,000万円入れると、総返済額は45,874,024円になります。最初の頭金も含めると合計55,874,024円の支払いになり、頭金0円の時よりも約147万円も支払い額が少なくなります。
そのため、頭金は10%や1,000万円というキリの良い数字を意識しつつ、生活に支障のない範囲でなるべく多い金額の設定をお勧めします。
結論からいうと、頭金がなくても住宅ローンを組むことはできます。まず、金融機関は「年間返済額÷年収」で換算する返済比率をチェックします。大抵の金融機関は返済比率30%~35%以内という条件を定めています。
まず、この返済比率をクリアしているかどうかを確認しましょう。仮に返済比率をオーバーしてしまっていると、審査の土台にも乗りません。
後は、頭金が0円ということは、購入金額の全金額を住宅ローンで組むということです。そのため、審査は厳しくなり、その人の勤務先や年収などは重視されます。金融機関がチェックするポイントは「継続的に」「安定的な」収入を得ていることです。
そのため、業績の良い安定している企業ほど評価されますし、勤務年数が長いほど評価されます。それを加味した上で、頭金が0円でも住宅ローンに通りそうであれば問題ありません。
ただし、前項でお伝えしたように「金利」部分がかかっていることは必ず認識しておきましょう。
このように、注文住宅を建てる時の頭金は0円でも問題ありません。しかし、0%台の低金利とはいえ、借入期間が長いので総返済額にすると金利額は意外と多いのも事実です。そのため、総返済額や自分自身のプロフィールを加味した上で頭金を設定しましょう。
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